日本の構図の一部を示している

ランキングを見ての第一印象は、業種が偏っているな、というものです。金融セクターが７銘柄（メガバンク３、地銀２、リース２）で、残りが素材セクター（鉄鋼、海運、石油開発）となっています。
これはつまり、そういう業種に配当可能なキャッシュリッチ企業が集まっているということでしょう。このランキングは、現在の日本の構図の一部を示していると言えます。

※銘柄名をクリックすると野村證券の詳細ページに移動します

選定条件：①PBR1.0未満、②配当利回り3％以上、③ROE8%（銀行業は4％）以上

順位	証券コード／銘柄名	PBR （倍/実績）	配当 利回り （予想）	ROE （実績）
1位	8306 三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ	0.86倍	3.2％	6.5％
2位	8591 オリックス	0.92倍	3.2％	8.3％
3位	8381 山陰合同銀行	0.48倍	3.6％	4.6％
4位	5401 日本製鉄	0.79倍	4.0％	18.1％
5位	8593 三菱ＨＣキャピタル	0.95倍	3.5％	8.2％
6位	7380 十六フィナンシャルグループ	0.35倍	3.3％	4.7％
7位	1605 ＩＮＰＥＸ	0.69倍	3.3％	12.7％
8位	8411 みずほフィナンシャルグループ	0.70倍	3.6％	6.1％
9位	9104 商船三井	0.80倍	4.1％	49.8％
10位	8316 三井住友フィナンシャルグループ	0.76倍	3.3％	6.5％

QUICK 2023/09/25時点


 

スズカズの好印象銘柄

ランクインしたなかで特に印象的な銘柄は、三菱ＨＣキャピタル〔8593〕と山陰合同銀行〔8381〕です。理由は、どちらも私自身が常日頃、とても好ましく思っている銘柄だからです。
以前は、個人的に少々とっつきにくい印象のあった金融セクターですが、投資対象として好印象へと変わってきています。

 

＜アンケートの概要＞

設　　問 ： あなたが注目している「バリュー株」を教えてください
対　　象 ： 個人投資家向け情報サービス「MIR@I」会員31,401人（2023/9/6時点）
方　　法 ： 「MIR@I」会員専用Webサイトにて回答
期　　間 ： 2023/9/6～19
送  付  数 ： 31,401件
回答者数 ： 3,066件（回答率9.76％）

「Part.1　スズカズがスカッと解説！ なぜ今、バリュー株？」はこちら

「アイアールmagazineオンライン」 2023 Autumn TOPページはこちら