アイアールmagazineオンライン編集室では、個人投資家約3万2,000人に対して「2024年に注目する業種」についてアンケートを実施しました(回答数は3,239件、回答率10.26%)。
気になる順位と、1~3位の読者コメントの一部を発表します。
※野村證券独自の業種分類である19業種分類で記述
※文言は、文意を損なわない程度に修正しています
【第1位】自動車
EV化不可避のなかで入り混じる不安と期待
トヨタ自動車〔7203〕を始め国内自動車メーカーはややEV対応に遅れているといわれる。ただ、世界的には電気供給のインフラ整備の課題があり、EVの本格的普及のスケジュールも遅れるのではないかとみている。そのような中で、2024年の日本の自動車メーカーや自動車関連部品メーカーの戦略や技術開発、マーケット評価などに大変興味がある
(東京都・男性・60代)
米国ではEV市場に異変が起きているようで、テスラを始め各社業績が悪化していると聞く。2024年以降、米国市場などにEVを本格投入する日本勢は厳しい状況になるのではないかと懸念する。EV進展を支えるパワー半導体業界にも影響を与えるのではないだろうか
(群馬県・男性・70代以上)
2024年には、全固体電池を利用する電気自動車が本格化するかもしれない。一方で、人工石油(ドリーム燃料)の開発動向によっては内燃機関が再び注目され、EV優勢の状況にも変化がでるかもしれない。
これらはもちろん不確定要素ではあるが、いずれの技術も商用化の見通しがつけられれば、自動車業界の勢力図は一変するだろう
(千葉県・男性・70代以上)
【第2位】金融
いよいよマイナス金利政策解除?
2024年は、日銀のゼロ金利政策解除によりデフレからの脱却が鮮明になると予想する。これが金融機関にどのような影響を与えるのかに注目したい。金融機関それぞれでも異なるだろうが、保有債権の含み損増加や、貸出金利の上昇に伴う企業の投資意欲の減退等々、決して一筋縄ではいかない環境下での金融機関各社の今後の“振る舞い”に関心がある
(東京都・男性・70代以上)
日銀のこれまでの金融政策、つまりYCC(イールドカーブ・コントロール)やゼロ金利政策が2024年に見直されれば、金利上昇で銀行の融資の利ざやが拡大し、本業の業績上昇が期待される。以上の理由から銀行株の動きに特に注目したい
(奈良県・男性・60代)
日銀のゼロ金利政策終結がいよいよ現実味を帯びてきて、“金利のある日常”が到来しそうである。金融株に妙味が高まるのではないかと思う。一方で、保有する債券価格は下落するので優勝劣敗が鮮明となり、業界再編が加速するかもしれない
(埼玉県・男性・60代)
【第3位】医薬・ヘルスケア
新薬や新技術の開発に期待
コロナ禍を経て、ワクチン開発を始めとした新薬開発へのニーズは最大に高まっていると感じる。その割に、業界や各社の動向は今一不透明。情報収集して、一度、整理をしておくのも大いに意味があると思う
(神奈川県・男性・70代以上)
高齢化社会が進んでおり、医療の役割は今後ますます増加するであろう。また、遺伝子工学などの進歩により、今までにない薬が世に出てくるのではないかと期待している
(神奈川県・男性・60代)
従来の低分子化合物による創薬から、細胞レベルでの薬効が期待できる新薬の開発への変化は、これからの人々の健康への貢献のみならず、それらに携わる医薬・ヘルスケアセクターの会社の株価にも大きな影響を及ぼす潜在性を有している
(東京都・男性・70代以上)
【第4~19位】
第4位~第19位
順位 | 注目する業種 |
---|---|
4位 | 電機・精密 |
5位 | 商社 |
6位 | ソフトウエア |
7位 | 食品 |
8位 | 化学 |
9位 | 運輸 |
10位 | 通信 |
11位 | 住宅・不動産 |
11位 | 鉄鋼・非鉄 |
13位 | サービス |
14位 | 機械 |
15位 | 小売り |
16位 | 建設 |
17位 | 公益 |
18位 | 家庭用品 |
19位 | メディア |
設 問 : 2024年に気になる業種・注目する業種を教えてください
選択業種=化学|鉄鋼・非鉄|機械|自動車|電機・精密|
医薬・ヘルスケア|食品|家庭用品|商社|小売り|サービス|
ソフトウエア|メディア|通信|建設|住宅・不動産|運輸|公益|金融
対 象 : 個人投資家向け情報サービス「MIR@I」会員31,566人(2023/11/20時点)
方 法 : 「MIR@I」会員専用Webサイトにて回答
期 間 : 2023/11/20~26
送 付 数 : 31,566件
回答者数 : 3,239件(回答率10.26%)
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