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世界展開する自動車の総合サービス企業

独自のビジネスモデルが強み 世界展開する自動車の総合サービス企業

2022年9月16日
9268 オプティマスグループ
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「中古自動車の販売」で思い浮かべるのは、国道沿いの店舗や、値札のついた中古車が並んでいる広い売り場――。そんな従来のイメージを覆すのがオプティマスグループだ。同社は中古自動車を商材に、ビジネスの主戦場を海外に置いている。貿易事業や検査機関などの子会社を擁し、「在庫はリスクにならない」という独自のビジネスモデルを持つ。そのユニークな事業スタイルについて、代表取締役社長の山中信哉氏に解説いただいた。

山中 信哉(やまなか・のぶや)
代表取締役社長

三重県で水産食品を扱う貿易会社として創業

――事業内容をご説明ください。
山中 中古自動車を主にニュージーランド(以下NZ)に輸出し、その周辺分野に事業を展開することで成長してきました。1988年、三重県伊勢市に水産食品を扱う貿易会社を設立した後、1989年のNZでの自動車市場の開放を受け、日本から中古自動車を輸出するビジネスに進出しました。その後、船積み前検査・検疫、船腹などの物流手配、NZでの車検・オートローンといった周辺分野に事業を拡大し、現在では、NZやオーストラリア(以下AU)、インドネシアなど海外15社、国内4社*の連結子会社およびパートナー企業とともにビジネスを展開しています。 *2022年3月末日時点


 

独自のバリューチェーンが強み

――ビジネスの特徴や強みを教えてください。
山中 既存モデルの拡充と、新モデルの構築を進めています。当社グループの主力市場であるNZで展開している、中古自動車を日本から海外のディーラーに届けるまでの各プロセスで事業を行うバリューチェーン(既存モデル)を「ニュージーランド(NZ)モデル」(図)と呼んでいます。このモデルの特徴は、各々の事業分野でグループ外の取引を取り込める業界優位の機能発揮と損益的な自立を目指しているところです。

 また、NZでは現地拠点を通じて、販売先である優良ディーラーに対するマーケティング機能を発揮している点、いたずらに数を追わず、安心・安全を提供する車選びを行っている点、そして現地の要求に合わせた仕入れをすることで売り契約とつながっている点が特徴です。お客様に安心・安全な「移動手段」を提供するため、“量より質”を重視し、販売ツールとしてオートローンサービスなどを提供することにより現地ディーラーとの絶対的な信頼関係を築けているのが当社の財産となっています。

 

ニュージーランド(NZ)モデル

山中 一方、新モデルは、新車輸入中心のAUで進めている、貿易を起点としない「国内市場で完結できる事業モデル」であり、「オーストラリア(AU)モデル」と呼んでいます。

 2021年3月期にAU最大の中古車ディーラーであるOzCarと資本・業務提携し、当該事業をプラットフォームとした事業モデルの構築に本格的に着手しました。その後、自動車関係データ事業を行うBlue Flagとも資本・業務提携を開始し、積極的に事業を拡充しています。

2022年3月期は上場以来の最高益

――直近の業績についてご説明ください。
山中 2022年3月期は上場以来の最高益となりました。

 

直近の業績・販売実績と今後の計画
(分)2017年7月25日、1:5 (分)2022年4月1日、1:3
※配当(円)については、株式分割が2018年3月期の期首に行われたと仮定し算定
※2023年3月期の予想値は、2022年8月12日の公表値

山中 NZ市場は各種規制により大きく変化しました。新型コロナウイルス感染症の拡大前は平年輸入中古自動車が15万台の市場でしたが、ESC(横滑り防止装置)規制の導入と時を同じくして完全ロックダウンが実施された2021年3月期は11万台に縮小、2022年3月期は同規制の影響から12万台規模にとどまりました。さらに2022年4月からはクリーンカーディスカウント制度が開始され、EV・HVなどの環境適合車にインセンティブが付与される一方で、非適合車にはペナルティが科されることとなり、輸入される自動車の種類が大きく変わっています。

 このように厳しい事業環境でしたが、当社が大切にしてきた「車の台数より質」、現地ディーラーとの「信頼関係」重視が奏功し、市場の変化をしっかりと捉え、取引先や取扱台数を増やしつつ市場シェアを拡大することができました。

 またOzCar事業および、自動車関連データのサブスクリプションなどを行うBlue Flag事業も業績を伸ばしています。従前の事業も含め、AUモデル構築のための土台づくりに成功しました。

 

中期経営計画を推進、チャレンジを継続

――今後の成長戦略について教えてください。
山中 2023年3月期より3カ年の中期経営計画をスタートさせました。テーマは「チャレンジの継続」です。既存事業の収益力を強化しつつ、AUモデルの構築・強化、さらに新規事業にも取り組んでいきます。具体的には、リスクが低い先進国を中心に新規開拓を進めていきます。同時に「経営資源の効率追求」を継続、質を磨きつつ経営コストを削減し、財務諸表のさらなる健全化を図ります。

 自動車が形を変えていっても、人の移動手段が必要とされる限り、当社のビジネスチャンスは継続します。今後も、「正しく公平な経営により、最善の貢献を図る」という経営理念をおろそかにすることなく、健全に事業を成長させていきます。

●会社概要(2022年3月31日現在)

商号

株式会社オプティマスグループ
OPTIMUS GROUP COMPANY LIMITED

業種

卸売業

設立

2015(平成27)年1月

決算月

3月

市場

東証スタンダード

代表者

代表取締役社長  山中信哉

資本金

437百万円

発行済
株式数

16,081千株

従業員数

単体 28人/連結 489人



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オプティマスグループ