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市場の関心が一服したあたりが狙い目

櫻井英明氏が語るChatGPT 市場の関心が一服したあたりが狙い目

2023年7月13日
「兜町カタリスト」編集長 櫻井 英明
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ChatGPTをはじめとする生成AIの驚異的な普及についてどう思うか。 また、 株式投資においてはどのような銘柄に注目すべきか。  ストックウェザー「兜町カタリスト」 編集長の櫻井英明氏に聞いた。

櫻井 英明

櫻井 英明
Eimei Sakurai
ストックウェザー「兜町カタリスト」編集長

積極活用で生産性の向上を図る

 ChatGPTって、 われわれ全員のところに “マイ ・ ドラえもん” が来るようなことですから、 ものすごい勢いで普及していますよね。 今まさに、 さまざまな議論がなされていますが、 基本的に私はウェルカムという立場です。 

 日本政府も、 生成AIの利用促進を積極的に進める方針を打ち出しています。 おそらく今、 世界が注目しているのは、 「世界で最初に超高齢社会を迎える日本が、 どうやって労働力不足などの課題をクリアしていくか」ということだと思います。 日本は今後、 生成AIを積極的に活用して生産性の向上を図り、 空いた時間で創造的な力を発揮していくことができると私は思っています。 

 生成AIはまだ学習の途上なので、 セキュリティやプライバシーといった面での不安はありますが、 紆余曲折を経ながら、 いずれはそうした不安も解消されていくでしょう。 




 

生成AI関連の注目銘柄

 生成AI関連の注目銘柄としては、 さくらインターネット[3778]が本命でしょうか。 経産省の補助を受けて、 2024年より生成AI向けのクラウドサービスを開始すると発表しています。 大企業では日本電信電話(NTT)[9432]が主役でしょうね。 今年の7月1日付で1対25の株式分割を実施して買いやすくなりました。 

 また、 生成AIを実務的にうまく活用してきている ヘッドウォータース[4011]も注目銘柄のひとつです。 また、 分野としては、 生成AIのセキュリティに関わる企業がこれから注目されるかもしれません。 

 株式市場はこの生成AIというテーマに関しては移り気です。 ただ、 テーマとしては長く続くと思われますので、 みんなが騒いでいる時に付和雷同的に買うのではなく、 市場の関心が一服したあたりで買いを狙うのがいいでしょう。