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循環型ビジネスによって<br />
社会貢献と企業成長を実現<br />
新技術の提案にも注力

循環型ビジネスによって
社会貢献と企業成長を実現
新技術の提案にも注力

2022年1月1日
7456 松田産業
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地球の持続可能性と経済成長のバランス調整は、現代の産業界の避けられない課題である。そのなかで貴金属リサイクル業界は、成長することが社会貢献になる稀有な業界といえる。松田産業は、創業時から地球資源の有効活用に取り組み成長しつづけてきた。貴金属リサイクルのパイオニア企業のビジネスを紐解く。

松田 芳明

松田 芳明
Yoshiaki Matsuda
代表取締役社長

貴金属を中心に、資源の有効活用を創造する循環型ビジネスを確立

 

 松田産業は「限りある地球資源の有効活用」を主軸に貴金属・環境・食品という3つの事業を展開している。当記事でクローズアップするのは、創業時からの屋台骨であり「東アジアで資源循環を創造するリーディングカンパニー」をビジョンに掲げる「貴金属事業」だ。

 金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属リサイクルを行う「貴金属事業」は、1935年に写真の感光材料や現像廃液を回収し、銀を取り出す事業から始まった。製錬技術のたゆまぬ研鑽により、70年代以降には半導体や電子部品業界にも進出。エレクトロニクス業界の製造工場から排出される貴金属含有のスクラップなどを収集し、金や銀、プラチナなどの貴金属を抽出・製錬している。

 ほかにも、貴金属が付着した半導体製造装置などを洗浄し返却するサービス等も実施している。回収・製錬した貴金属は、貴金属地金やめっき薬品、蒸着材などの製品に姿を変え、市場へ再度供給されている。
 
 また、自社での処理技術に加えて、全国に広がる回収および製錬ネットワークを活用することで、顧客から排出される多様なスクラップや廃棄物の処理への対応も可能だ。この技術とネットワークによって、市場から不要とされたものに付加価値を与え、再び市場から必要とされるものに変える循環型ビジネスを構築し、社会貢献と企業成長を実現している。

 このほか、産業廃棄物の収集運搬や無害化処理を行う「環境事業」と、水産品や農産品、畜産品などの食材を安定供給する「食品事業」の2事業がある。異業種ではあるもののどちらも限りある資源の有効活用が基調であり、相互に補完しながら成長している。

貴金属関連事業の循環型ビジネスモデル

中期経営計画の目標値を1年前倒しで達成

 

 松田産業は2020年3月期から推進している3カ年の中期経営計画で、最終的に目指す姿を「社会変化に適応し、進化し続ける“強い”会社へ!」と定め、製品や技術開発、国内外の拠点整備・機能拡充など積極的な成長投資に取り組んできた。

 2年目である2021年3月期の連結業績は、連結売上高、親会社株主に帰属する当期純利益において過去最高を記録し、中期経営計画の連結業績の目標値(2022年3月期の売上高、営業利益、営業利益率、ROE)を1年前倒しで達成することができた。

 貴金属関連事業においては、電子部品・デバイス業界の好調に伴い、貴金属リサイクルの取扱量や金製品の販売量が増加。貴金属相場の上昇も追い風となり、同事業の売上高は前期比 17.1%増の1,530億円となった。

 この結果は時流の流れだけでなく、同社が長年培ってきた技術やノウハウ、拡大してきた事業領域によるものといえるだろう。

需要の増加に伴い業績も順調に推移
 

 また、目先の業績だけでなく、今後の事業拡大に向けての動きも加速している。

 海外市場の拡充を目的として、2021年4月に韓国(ソウル)に新たに現地法人を設立。市場調査を主として新たな事業領域の拡大に向けて準備を開始した。

 技術開発の分野では、日々高度化する市場ニーズに応じて高機能電子材料やLiBリサイクルなど、新たな製品や処理サービスの開発・展開が進んでいる。

2021年4月、韓国(ソウル)に現地法人設立

持続可能な社会の実現を目指し、事業そのものが社会貢献に直結

 現在、環境問題は喫緊の課題である。そのなかで松田産業の循環型ビジネスは持続可能な社会の実現に向けたひとつの道標といえる。

 ビジネスの拡大が社会貢献につながる、松田産業の描く未来に注目したい。


 

コラム|
社会ニーズに応じた新製品の開発に注力

 松田産業は、半導体の高性能化・製造歩留まりの向上に貢献する金蒸着材「MNS」を開発しました。独自の特殊工程により高純度を実現し、半導体製造工程における不良品発生率を大幅に減らすことに成功しました。金の使用量の削減にも寄与します。自動車の電装化や大容量通信需要の拡大に伴い、国内外で需要が高まると期待しています。

 また、地球環境・気候変動問題を食い止めるために、カーボンニュートラルに取り組む企業のニーズに応じて、二酸化炭素排出量の少ない100%リサイクル金を用いたシアン化金カリウム「ECO PGC683」を開発・製造し、2021年度より市場投入を行っています。

松田産業は、変化する時代のニーズに合わせ、社会に貢献できる製品開発に日々取り組んでいます。

【株主還元への3つの取り組み】

1 自社株式の取得
 2021年3月期に245,600株の自社株式の取得を実施しました。

2 配当金
 4期連続の増配を予定しています。

3 株主優待
 1単元(100株)以上保有の方へ、2,000円分のオリジナルQUOカードを進呈しています。(長期保有優遇制度あり)

優待品:オリジナルQUOカード
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