アイアールマガジン

IR MAGAZINE
特別企画

葬儀業界随一の
ブランド企業を目指して
日本全国への店舗展開を加速

冨安 徳久

冨安 徳久
Norihisa Tomiyasu
代表取締役社長

「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」を目指して1997年に創業したティアは、愛知県名古屋市を中心に直営・フランチャイズで葬儀会館「ティア」を運営し、現在では中部・関西・関東地区まで店舗展開を拡大している。2022年9月期を最終年度とする中期経営計画では、オンリーワンブランド“ティア”をスローガンとして掲げ、中長期目標200店体制を目指す。その実現に向けた具体的な施策と進捗状況について解説する。

拡大しつづける葬儀市場、
多様化する葬儀形態と競争激化への対応

 葬儀市場の潜在的な需要は、日本人口の高齢化を背景に、2040年には現在の1.2倍になるとの見込みだ。一方、少子化・核家族化などによる葬祭規模の縮小や儀式の多様化等により、葬儀単価の低下は進み、2020年の市場規模は微増の1兆8345億円にとどまると予測されている。さらには葬儀市場における競争激化、高齢世帯の増加などの社会背景を踏まえて、葬儀社の役割に変化が求められている。そうした状況下、積極的な出店を進めているのがティアだ。故人の想いを汲み、ご遺族の想いに寄り添う葬儀を執り行う顧客第一主義および明朗な価格体系を採用した独自のビジネスモデルで葬儀業界に風穴を開け、飛躍的な成長を遂げてきた。

ドミナント戦略、「ティアの会」により
知名度向上を図る

 ティアは創業の地である愛知県名古屋市を中心に、中部・関西・関東地区において葬儀会館「ティア」を直営およびフランチャイズ(FC)にて運営し、葬儀の施行、各種法要を請け負う。会館数の内訳は、直営62店、葬儀相談サロン10店、FCは51店(2020年5月末日現在)。直径3㎞を商圏と見なして多店舗を展開するドミナント戦略においては、近距離に集中して出店することで会館の相互補完性を高めることが狙いだ。また、FC事業においては、異業種の事業会社に対して葬儀業界への参入ノウハウを提供するとともにアフターフォローを行い、同社のサービスを全国に広げることを目指している。  さらに、入会金のみで葬儀費用を抑えられるほか、暮らしまわりのさまざまなサービスが受けられる独自の会員システム「ティアの会」を提供する。サービス内容を充実させ、会員数は約40万人(2020年3月末日現在)と、着実に増加している。

一生に一度の儀式のために人財確保と育成に注力

 ティアは、一つひとつの葬儀をかけがえのない儀式として執り行うよう、人財確保と育成に注力する。創業以来、毎月実施している冨安社長のセミナーをはじめ、2003年に開始した「ティアアカデミー」では、同社の理念を浸透させ、サービスの質の向上および均一化を図るためのプログラムを開催している。
 また、新卒採用においては、3年間で80人の採用計画実現に向け、PDCAサイクルに沿ったプログラムを実施している。新入社員に対しては6カ月間の教育プログラムによるきめ細かい研修を行い、葬儀の担当者として早期育成を目指す。
 2019年4月、人財育成の効率化を目的とした専用施設「ティア・ヒューマンリソース・センター(THRC)」の稼働を開始した。通常の会館同様の規模の葬儀式場および親族控室を設置したことに加え、大小の研修室を完備。さらにはTHRCは本社に隣接しているため、研修参加と業務復帰の効率化を実現した。

「オンリーワンブランド“ティア”」を掲げ、
中期経営計画を推進

 ティアは現在、会館数200店体制の実現および持続的な成長を中長期目標に掲げ、2022年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進中だ。❶直営会館、葬儀相談サロンの出店加速とFCにおける計画的な出店、❷既存会館のユーザビリティの向上とWebマーケティングの強化、❸葬儀付帯業務のさらなる内製化とM&Aに係る基準の明確化、❹計画的な人財確保と教育体制の強化を4つのテーマとして施策に取り組んでいる。最終年度の目標として、連結売上高153億円、同経常利益14億円を掲げている。
  葬儀業界随一のブランド企業を目指すべく、一段上のステージに上がるための体制を着実に整えている。ティアの今後の動向からますます目が離せなくなってきた。

TOPICS
ティアの社会的使命として
~冨安徳久社長からのメッセージ~

私たちは、一つひとつのご葬儀を心を込めて執り行うとともに、葬儀社の社会的使命としてさまざまな取り組みを行っています。

新型コロナウイルスへの対応
 現在は、新型コロナウイルスの感染拡大への対応を社会的使命と考え、状況に合わせて柔軟に取り組んでいます。従業員に対しては、健康状態の把握に努めるとともに、手洗い・うがい、マスク着用を徹底させています。亡くなった方への対応としては、協力会社の支援を受けて、感染症対策チームを立ち上げました。2020年度の新入社員に対しては、在宅でも研修を行うことができるようにタブレットを使用してのリモート学習体制を整えています。
 
「命の尊さ」「感謝の大切さ」を伝える講演活動
 2014年から、小・中・高等学校向けの社会貢献活動として、各校の児童、生徒を対象に、「命の授業」を行っています。私が葬祭業に携わるなかで、自らが経験したことや、ご遺族との関わりで学んだ、「命の尊さ」「感謝の大切さ」を伝えています。これまで、名古屋市内をはじめ全国36校で実施し、参加した児童・生徒からは「命のつながりに感謝したい」「日々の時間を大切にしたい」「両親に感謝したい」といった感想が寄せられています。
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